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第9章 玉手箱

こうして玉手箱はどっかに処分されてしまいました。

乙姫は太郎が玉手箱を持って帰ってしまったら絶対に開けてはいけないことを伝えようとしていたのです。

玉手箱の中には竜神の何らかの力が入っていたことに薄々気づいていました。

そして竜神の命令を実行しないとお叱りを受けるため、渡さなければいけないという使命があったのです。

『父上様が戻る頃には太郎様は寿命で死ぬ。私も１５００年は生きていないし』

『そんときゃ渡したから知らないって私の子孫が言うだろう』



玉手箱は海流の流れでギリシャというところに流れ着きゼウスという人に拾われたそうです。
ゼウスはパンドラという女性に贈り物として玉手箱を渡したそうです。