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愛の詩
第2章 願い
あなたは、その美しさで
欲しいものは何でも手に入れてきた。

しかし一つだけ手に入らないものがあったね。
それは、願えば願うほど、追えば追うほど、
幻の様にあなたから遠ざかってゆく。

それでもやり場のない欲望はあなたを責め立てる。
あなたは一人深い闇の中で幻と愛を奏でる。
それが悲しみを忘れる唯一だから。

いつからかあなたは自分に嘘をつくようになったね。
あなたはショーケースの中のお人形さまになってしまった。
人目を引く為に着飾る事を覚えてしまった。

あなたは賢くなり過ぎた。
もう願いは叶わない。

[完]
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