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幼遊戯
第8章 冬休み~隆弘~
俺が遥香を汚したような、そんな支配欲で満たされる。

口の端にはみ出した液体を親指で拭ったところで、俺はやっと正気に戻った。

「うわ!ごめっ、吐いて、吐いて!」

ベッドの側にあったティッシュの箱を手繰り寄せ、数枚勢いよくひきだす。

「大丈夫、もう飲んじゃったし」

遥香は俺の焦りもよそにケロッとした顔で舌を出した。

舌にうっすらと残る白い液体に頬が熱くなる。

「自分が飲んでって言ったくせに」

「うっせえ。マジで飲むとは思わなかったんだよ」

せっかく好きだって認識したのに。

いや、好きだって分かったからなのか。

なかなか暴走するのを止められない。

俺は次に会うときまでにはもう少し自重できるように修行でもしようかな、とため息をついた。

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