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幼遊戯
第9章 春休み~隆弘~
「ふー、やっと着いた」
駅を降りるとそこは観光客で賑わう温泉街だった。
「わー、人すごいねー」
隣の遥香が目を輝かせる。
無事に二人とも大学を卒業し、最後の春休みだった。
卒業旅行に海外も考えたんだけど、それはお互い別の友達と行くからってことで温泉にした。
もちろんまだ遥香とは一線を越えていない。
「ちょっと歩いてから宿行くか」
「うん」
手を繋ぎ、ただ歩いてるだけなのに、俺の頭ん中は夜のことでいっぱいだった。
……修行の成果全然ねえな。
いや、むしろあの修行のせいで悶々とするのか。
冬休みのあの日から煩悩を断ち切ろうと、ひとりで抜くのを一週間に一回にした。
多い少ないは個人差があるだろうけど、俺的にはかなり我慢した方だ。
繋いだ指先から伝わる体温にすら欲情する。
……ダメだ。
悪化してる。
今すぐこのスカートを捲ってパンツを下ろして……
「どうしたの?」
「いや、煩悩と戦い中」
「何それ?ま、いいや。そろそろ旅館行こ」
この状態でか!
今の俺は危ねえぞ!
そんな不安も露知らず、遥香は旅館へと歩みを進めた。
駅を降りるとそこは観光客で賑わう温泉街だった。
「わー、人すごいねー」
隣の遥香が目を輝かせる。
無事に二人とも大学を卒業し、最後の春休みだった。
卒業旅行に海外も考えたんだけど、それはお互い別の友達と行くからってことで温泉にした。
もちろんまだ遥香とは一線を越えていない。
「ちょっと歩いてから宿行くか」
「うん」
手を繋ぎ、ただ歩いてるだけなのに、俺の頭ん中は夜のことでいっぱいだった。
……修行の成果全然ねえな。
いや、むしろあの修行のせいで悶々とするのか。
冬休みのあの日から煩悩を断ち切ろうと、ひとりで抜くのを一週間に一回にした。
多い少ないは個人差があるだろうけど、俺的にはかなり我慢した方だ。
繋いだ指先から伝わる体温にすら欲情する。
……ダメだ。
悪化してる。
今すぐこのスカートを捲ってパンツを下ろして……
「どうしたの?」
「いや、煩悩と戦い中」
「何それ?ま、いいや。そろそろ旅館行こ」
この状態でか!
今の俺は危ねえぞ!
そんな不安も露知らず、遥香は旅館へと歩みを進めた。