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第1章 夏休み～夏海～

「夏海は？彼氏とか作んねえの？」

「えー興味なーい」

溶けそうなガリガリくんと格闘しながら私は心底興味なさげに返事をした。

首筋に垂れるガリガリくんの滴に、私は舌で応戦する。

「っつうかその格好エロすぎ」

「は？エロい？AVの見すぎなんじゃないの？」

私はただガリガリくんと戦ってるだけだっつうの！

アイス食べてるのがエロいとか妄想もいいとこでしょ。

「あ、そうだ。見てみる？AV」

おもむろに春樹はそう言うと、DVDにディスクを入れ始めた。

確かに私はAVの見すぎなんじゃないの？とは言ったけど、それが何で見てみる？に発展するのか分からない。

だけどまあ、何事も社会勉強だし、興味がないわけでもないし、いや、もしかしたらちょっとは興味のある分野だったりもするわけで。

私はガリガリくんの棒をごみ箱に捨てると、再びベッドに寝転びながら映画鑑賞をすることにした。