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狙われた美人妻〜魔辱の姦計
第6章 酔い潰れた夫
事情はよくわからないが、上司の好意をいつまでも拒否するのは失礼である。諦めた夫が、コップを差し出した。仕方がなく志津香もそれに倣う。二人のコップにビールがなみなみと注がれる。
「さあどうぞ。暑い日の冷えたビールはうまいぞ」
下島の言うとおり、まだ夏前なのにとても暑い日だった。最寄りの駅からバスに乗り、バス停から下島の家まで、炎天下の道を歩いて来た。それに上司から酒を注がれたら飲まないわけにはいかない。
ここへ来た用件を伝える前に下島のペースに乗せられた隼人と志津香は、さあと促されるままに注がれたビールを飲んだ。
「お、イケるね。さあグッとやって」
「あの部長。今日、お邪魔したのは」
「いいから飲みなさい。志津香さん、注いでくれるかな」
渡されたビール瓶を受け取った志津香が下島のコップへ注いでやる。
「かあっ。美人に注いでもらった酒はうまい!」
一気に飲み干した下島が軽口を叩く。機嫌の良さそうな下島から一杯、二杯、三杯とビールを勧められた隼人の顔はすでに真っ赤だった。
志津香は慌てた。夫は酒に弱いののだ。謝罪の一言も伝えられないうちに、夫は酔い潰れようとしていた。
「さあ志津香ちゃんもどうぞ。昔みたいにさ。飲んでよ」
「あの。下島さん、もう勘弁してください。夫はアルコールに弱いもので…」
馴れ馴れしく「ちゃん」付けで呼ばれた彼女は、やんわりと断った。けれどすでに遅かった。グラッと傾いた夫の身体が前に倒れる。
「ガチャン!」
ひっくり返ったコップが派手な音を立てた。夫の隼人は眠っていた。だらしなく口を開け、大きないびきをかきながら、無様に酔い潰れて寝てしまった。
「さあどうぞ。暑い日の冷えたビールはうまいぞ」
下島の言うとおり、まだ夏前なのにとても暑い日だった。最寄りの駅からバスに乗り、バス停から下島の家まで、炎天下の道を歩いて来た。それに上司から酒を注がれたら飲まないわけにはいかない。
ここへ来た用件を伝える前に下島のペースに乗せられた隼人と志津香は、さあと促されるままに注がれたビールを飲んだ。
「お、イケるね。さあグッとやって」
「あの部長。今日、お邪魔したのは」
「いいから飲みなさい。志津香さん、注いでくれるかな」
渡されたビール瓶を受け取った志津香が下島のコップへ注いでやる。
「かあっ。美人に注いでもらった酒はうまい!」
一気に飲み干した下島が軽口を叩く。機嫌の良さそうな下島から一杯、二杯、三杯とビールを勧められた隼人の顔はすでに真っ赤だった。
志津香は慌てた。夫は酒に弱いののだ。謝罪の一言も伝えられないうちに、夫は酔い潰れようとしていた。
「さあ志津香ちゃんもどうぞ。昔みたいにさ。飲んでよ」
「あの。下島さん、もう勘弁してください。夫はアルコールに弱いもので…」
馴れ馴れしく「ちゃん」付けで呼ばれた彼女は、やんわりと断った。けれどすでに遅かった。グラッと傾いた夫の身体が前に倒れる。
「ガチャン!」
ひっくり返ったコップが派手な音を立てた。夫の隼人は眠っていた。だらしなく口を開け、大きないびきをかきながら、無様に酔い潰れて寝てしまった。