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その一言が欲しかったんだ
第5章 歯形
和也は新しくかった莉奈の食器を
洗い、布巾で拭く


『もう出来るよ』
『莉奈ちゃん座ってていいよ?』


莉奈はまたソファーへ戻った。



カチャカチャと配膳の音が聞こえる


(手伝わなくていいのかな…)


莉奈はそう思いソファーから
顔を覗かした


覗かした目は、和也の目と合ってしまった



『そんなにお腹空いたの?』
『じゃぁ、莉奈ちゃんにも手伝って』
『貰おうかな』


莉奈は和也に『おいでおいで』と手招きされ
ご飯をよそった
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