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トライ アゲイン
第1章 序章

「…ねえ、手拭いをほどいて目を開けていい?」

「どうして?」

「気になるの。何されるのか」

「男女のセックスにはいろんなやり方があるんだ
その一つを安祐美に教えてあげるよ」

別に、無理やり目隠しをされているわけでも強制されているわけでもないのに、
安祐美は言いつけを守ってそのままにした。

祐介パパの声音は優しかった。
そうしなければならないような、
そうしていたいような、安祐美は甘くて不思議な感覚に支配され始めていたのだ。

「今、僕は安祐美の太ももを撫でながら
君の濡れた場所を鑑賞してるよ」

「っ、悪趣味だわ…」

「触ってほしいところがあるかい?
まあ、希望通りにはしてあげないけどね」

「まずこの恥ずかしい状況、やめてほしい」

「恥ずかしい?おま○こを覗かれていることかい?そういば、すごくヒクヒクしていて恥ずかしそうだ」

「変態だわ」

「そうかな」

「そうよ。変態よ」

「僕に見られながら逝けそうかい?」

「無理よ」

「どうして?」

「どうしても…」

「そう。やっぱり見られてるだけじゃ逝けないのかな?少し内側を撫でてみようかな?」

「あっ…!」

祐介パパの指先が足の付け根をなぞり、
安祐美は小さな悲鳴のような声を上げた。
皮膚が粟立つような感覚があり、鳥肌が立ってしまった。

寒いわけではなかった。
温泉の湯気がもうもうと立ちこもり、
じっとりと汗ばむぐらいだ。
なのに、ゾクゾクして安祐美は鳥肌になってしまった。

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