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誰にも言えない!
第3章 この気持ちは…?
その日の放課後
私はまた緒方先生のところに行っていた
今日は授業はなかったけど
先生も用事のない時は演習室の鍵を開けて
待っていてくれることがよくあった
ガチャ
演習室のドアを開けると
「おー、やっぱりきたか竹内」
先生がいつもの机に座りこちらを見ていた
先生の姿を見ると
自然と笑顔になる
ドアを閉めて
先生の向かいの机に座る
もうそこは私の定位置になっていた
「今日もただ話しに来ただけ、か?」
何も勉強道具を持っていない私を見て
先生が笑いながら言う
「そうです…」
こうやって勉強せずにただ話すことも多くなった
先生はいつもカフェオレを入れてくれる
今日もいつものように
カフェオレを飲みながら話をしていた
他愛もない話
だけど先生と話してる時間は短く感じられて…
「あー竹内ごめん!
今日6時から会議なんだよ
もうそろそろ行かなきゃいけない…」
行かなきゃいけないんだ…
「あ、そうなんですか、
じゃあ私もう帰りますね」
「ごめんな…」
なんだかすごく寂しい
もっと先生と話していたい
いや、
先生ともっと一緒にいたい
私は自覚してしまった
絶対だめなのに
想ったって無理なのに
私は先生に
恋をしてしまった