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誰にも言えない!
第3章 この気持ちは…?
「…そっか」
文香には
事細かに話した
「知らないうちに
好きになってたのね」
「でも、昨日の話だよ?
文香に言われて、考えてみたらそうかもって思って…」
(昨日まで、あんなに優しかったのに…
それに、楽しかったのに
どうしていきなりあんな風に冷たくしたの?
先生…)
先生のことを考えると
不意に涙で視界が歪んだ
「七海…」
そう言って文香が私をぎゅっと抱きしめてくれた
「ごめん、文香」
涙を拭いて文香から離れる
「諦めるよ、まだ好きって思ったばかりだし
すぐに諦められるから…」
「七海・・」
「大丈夫」
そう笑顔で頷いて見せた
「そう…
まあ、これからいくらでも出会いはあるからね!」
そう言って文香も笑顔になる
すると
キーンコーンカーンコーン…
授業の始まりのチャイムが鳴った
「「…っやばい!!!!」」
周りには他の生徒は居らず
私達だけになってしまった
二人で急いで走って外へ向かった
そのまま先生に怒られながらも
その日は体育も文香と話したおかげで楽しめた
(これでよかったよね…)
先生とはもう関わらないでいよう
そしたら忘れられるから
そう自分に言い聞かせていた