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誰にも言えない!
第3章 この気持ちは…?


「え…」





私が呆然としていると
先生は一度だけ視線をこちらに向けたが
すぐに教材を持って教室を出て行ってしまった








「ちょっと七海ー?!

なにやってんの行くよ!」








文香が私を呼んでいる声も私の耳には入らなかった







「…っちょっと七海!?」






「…っあ、ごめん、何?」







「ごめんじゃないよ

次体育でしょ?早くしないと遅れるから、行くよ」







文香が私へ近づき
そう言った






(次、体育かあ…)





先生の言葉が
まだ胸に刺さっていて痛かった



(もう、嫌になったのかな

私が近づきすぎたから?


でもあの時は、
先生の方から近づいてきたのに…)





考えれば考えるほど頭が混乱する


胸の痛みは
増していく一方だった






「…なみ、七海?」






気がつけば、文香が私の顔を心配そうに覗き込んでいた






「あ、ごめん」






「どうしたの?

何かあった?」




気がつけば
着替えをする手が止まっていた







文香には、話そう







「あのね…」






そのままもう一度ジャージに着替えながら
文香に話を始めた










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