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誰にも言えない!
第4章 自分に嘘をついて…
(よしくんが、
私のこと、好き…?)
よしくんの声は甘さを含んで
私を痺れさせた
「だから俺のこと、ちゃんと見てほしい
幼馴染じゃなくて、男として」
よしくんはそう言うと
体を離し、私の肩を掴んだ
「七海の考えがまとまったら返事して
すぐじゃなくてもいい
俺は待つから」
優しく熱をもった目で私を見て微笑んだ
顔が火照って熱い
「じゃあ今日は帰るね
ありがと、楽しかったよ」
「…あ、うん
こちらこそ…」
「じゃあまた明日」
そう言って
硬直する私の頭をくしゃっと撫で
いつの間にか雨の止んだ青空の下を
よしくんは帰って行った