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誰にも言えない!
第4章 自分に嘘をついて…
そして月曜日の放課後・・
「ねえ文香・・」
私は文香と一緒に下校していた
今日は気まずくてよしくんとは一度も話していない
目すら合わせられなかった
「ん?どうした?」
「あのね―・・・」
私は文香に昨日の出来事を大まかに話した
「・・・やっぱりか」
「やっぱりって?」
「だって芳樹君、絶対七海のこと好きだと思ってたからね」
さすが文香は勘がいいと思う
「そっか…
昨日考えたんだけどね、全然まとまらなくて」
「うーん、
七海はどうしたいの?」
「どうって?」
「芳樹君と付き合う気が少しでもあるのかってことよ」
「よしくんと付き合うか…
正直そこまでははっきりしないけど
考え方は変わったかな、
幼馴染だけど男の人なんだって…
でも、いきなりだから好きとか分かんなくて」
「そう…、待っててくれるって言ったんでしょ?
もう少し考えるのに時間かけてもいいんじゃない?」
「うん、ゆっくり考えてみるよ」
文香は何でも親身になって話を聞いてくれる
今回も優しく真剣に考えてくれた