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誰にも言えない!
第4章 自分に嘘をついて…


それから私達はよしくんのことについて話していた






「それにしてもさ・・・」






文香が少し改まったように口を開く








「先生のことは、もう大丈夫なの?」









(―――先生・・)









緒方先生の事だ





今までずっと忘れようと思ってきた


授業中だって
なるべく先生の顔は見ないようにした


それでも勉強だけに集中しようと思っても
先生の声を聞くと
胸が軋むように痛かった




だけど…




「先生は…、もう諦めたよ」






先生だから、

好きになったって無理だから



きっと先生は私の事はなんとも思っていないんだろう

あの日から、全く話をしていない



すれ違っても他人行儀な挨拶だけ





でも、本当はまだ好きだった





私はそんな気持ちを悟られないよう
文香に精一杯笑顔で言ってみせた






「だって先生だし

なんで好きだったのかわかんなくなっちゃったよ」








「そっか…」






そんな私をみて、文香は切なそうに笑う






「…後悔しないようにね、

ちゃんとゆっくり考えるんだよ」






文香はそう言って背中をぽんっと軽く叩いた






「じゃあね!また明日!

そんなひどい顔するな!」






駅に着くと、文香は改札へと向かいながら弾むような声で言った






(文香・・・)






文香はきっと私の気持ちなんて分かってるんだろう




(文香の言うとおり、

ちゃんと考えなくちゃ


よしくんのことも





先生のことも・・・・)







私は複雑な気持ちを抱えながら



改札を通った





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