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誰にも言えない!
第5章 本当の気持ちは?
(私の名前…
初めて呼んでくれた)
先生は私の髪を愛おしげに撫で
私を見つめた
(まただ…)
あの日と同じ、
先生の射抜くような目に捉えられ目が逸らせない
徐々に視界が狭くなる
先生の顔しか
目しか見えなくなる
先生は目を閉じ
私もそれにつられて目を閉じた
その瞬間
唇に柔らかいものが触れた
それが先生の唇だと気づくのに
時間はかからなかった
(私先生と、キスしてる…)
優しく、柔らかく、包み込むようなキスに
眩暈がした
“初めてのキス”
それはほんの数秒の事だったのに
永遠で優しくて甘くて
禁断の道へ踏み出すシグナルだった