この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
誰にも言えない!
第5章 本当の気持ちは?
“俺は竹内のこと好きだ”
先生の言葉が頭の中で響いた
(そんな、まさか…
それに、自分のこと俺って…)
私の頭の中は混乱していた
「先生が、ここに呼ぶのは私だけですか?」
「そうだ」
「あの日、私にキス、しようとしましたか?」
「あぁ」
「それで、気持ちを抑えるために
私を遠ざけたんですか?」
「…そうだ」
私は混乱する頭の中を整理するように
先生に確認した
「私ずっと、嫌われたと思ってました」
涙がこみ上げるを抑えられず
溢れてくる
「それは、違う」
「だから私、先生のこと忘れようと思ってたのに」
震える声で必死に話した
「竹内は、こんな俺のこと嫌だと思うか?
生徒のことこんなに好きになって…」
優しい先生の問いかけに
私は首を横に振った
「私…、私も、先生のこと…
大好きです」
(ずっと、言いたかった
だけど言っちゃいけないって思ってた)
「竹内…」
先生は私の名前を呼んでもう一度強く
抱きしめ
「七海、好きだよ」
甘く掠れた声で、そう言った