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誰にも言えない!
第1章 始まりは…
何故か先生は、私が伊藤先生のところによく通っていることを知っていた
「伊藤先生がよく竹内の話をしててね
先生からよく話は聞いてるよ」
笑顔でそう言ってくれた
(そういうことだったんだ)
「あ、でも今日先生出張でいらっしゃらないから…」
「え?」
何でも今日は数学科の先生の集まりがあるらしく
伊藤先生が居ないとのこと…
(そんなぁ…
分からない問題だらけなのに…)
文香も帰ってしまったし…
そう思って残念がっていると、
「分からないとこあるなら
僕が教えようか?今日は時間あるし」
笑顔で言ってくれる先生
数学の問題を聞くだけだし…
そう思って今日は緒方先生に教えてもらうことにした
「お願いします」
「じゃあ演習室の鍵持ってくるから待ってて」
そう言って先生は鍵を取りに向かった
(わざわざ演習室じゃなくてもいいのに…)
――演習室
最近は数学の教材置き場として使われている部屋で
私も三年間でほとんど立ち寄ったことのない所だった
(使ってよかったんだあの部屋…)
そう思いながらも先生を待っていると
「よし、じゃあ行くか」
そう言って鍵を持ってきた
先生の後をついて
私は演習室へと向かった
これが、私達のヒミツの関係の始まり…