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誰にも言えない!
第6章 内緒の関係
「せんせ…?」
私は軽々と持ち上げられる
もはや身体に力が入らなくなってしまった私は
先生に身を預けた
そして先生はベッドの上に私をゆっくりと横たわらせた
ふわふわのベッドにグレーの色をしたシーツから
先生の香りがする
先生は横たわる私の隣に肘をついて横になり私を見下し
ゆっくりと優しく、あやす様に髪を梳いた
「せっかく可愛くしてきたのにな…」
そしてポツリと、そう呟いた
「え?」
「髪、似合ってたよ」
目を細め優しく言う先生
収まりかけていた心臓の拍動が
再び速く刻み出した
自分で髪を触ってみたら
横にまとめたはずの髪がぐちゃぐちゃに乱れている
(あ…、さっき先生が…)
先ほどのキスで乱れたのだろう
「あ…、直します…」
そう言って起き上がろうとすると
先生が肘をついていない方の手で私の手首を掴む
「え…」
「いいよ、直さなくて」
「でも…」
(でも先生が、似合うって言ってくれたのに…)
「どうせまた、乱れるだろ」
さらっと言われた一言に
顔に血が上ってかあっと熱くなった
「・・・っ」
私は何も言えず体を横に向け
先生の胸に顔を押し付けると服をぎゅっと握った