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彼女はボクに発情しない
第11章 眠れぬ夜の間奏曲
【Interlude for sleepless night thinking about you】

唇が熱い。

やっと、自分の部屋にたどり着いた。扉を閉め、背中を預けて、息をついた。
人差し指で触れた自分の唇が火のように熱い。

『まだ、発情している』と嘘をついて、陽太にキスをしてしまった。

なんであんなことをしてしたのか、自分でもよくわからない。恥ずかしすぎて、キスしたあと、陽太の顔も見ず、逃げるように帰ってきてしまった。

陽太はどう思っただろうか?

陽太が来てくれたと分かった時、この上なく嬉しかった。嬉しすぎて、気持ちがふわふわした。そして・・・

「『大事だ』だって・・・」

口にして、また、心が暖かくなる。

どうしよう・・・陽太・・・私、陽太が好きだよ。
いっぱいいっぱい迷惑しかかけられないのに、あなたから離れられないよ。

笹本さんのところなんか行ってほしくないよ。私のそばに居てほしいよ。
私を・・・私をずっと守ってほしい。怖いときには手を握っていてほしい。崩れそうなときは支えてほしい。

そんな事を考えていたら、涙が溢れてきた。
最近、ダメだな、私。泣いてばっかりだ。

暗い部屋の中、私は手の甲でそっと涙を拭った。
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