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彼女はボクに発情しない
第14章 組曲:夏の夜の願い ”優しい祈り”
☆☆☆
ゆかたコンテストは、出場者の浴衣の着こなし他、自己アピールなどを4人の審査員と会場票によって審査し、得点を決めるというものだった。ボクらが出場するカップル部門の前に、個人部門があったようだ。ボクらが会場に到着したとき、個人部門の最後の出場者のアピールが行われてたようだ。名前はよく聞き取れないし、人だかりがすごくて、どんな子が出ているかわからないけど、マイクを通してアピールだけは聞こえた。

「今日の浴衣のポイントは、紺でシックに決めたことです。浴衣は母が選んでくれました。」
「いいですね。とても良くお似合いです。では、最後に、この神社でお願いしたことはなんでしょうか?」
「えっと・・・ふたつあるんですけど、一つは、私の恋が実りますように、っていうのと、もう一つは、私の親友にいい彼氏ができますように、ってことです。」
「とってもお友達想いですね!では、以上でエントリーナンバー12番のゆっちゃんさんのアピールを終了します!」

会場が大きな拍手で包まれる。なんか、ゆっちゃんさんとやらの声は可愛かったからひと目なりとも見たかったが、ボクが会場を見られる位置に来たときには、司会の巫女姿のお姉さん以外には、誰も舞台に上がってはいなかった。

「はーい、カップル部門出場の方はこちらにいらしてください!」

ボクらはカップル部門の8組目だった。時間的におそらく最後だと思うので、そんなにエントリーする人は多くなかったようだ。係の人が会場での注意事項、アピールの際のポイント、持ち時間等を教えてくれる。

それによると、名前については本名でなくても良いそうだ。仇名とか、仮名で構わない。アピールについては、「この神社を知ったきっかけ、今日の浴衣のポイント、今日神社でお願いしたこと」の3点について聞かれるらしい。最後に、持ち時間はひと組あたり5分であり、これを超えると減点だそうだ。

そんな説明を受けているうちに、会場で、個人部門の成績発表が行われる。
司会のお姉さんのよく通る声が第3位から読み上げていく。

2位まで発表され、いよいよ最後は第1位だ。
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