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彼女はボクに発情しない
第14章 組曲:夏の夜の願い ”優しい祈り”
コンテストが始まるまでまだ、1時間位あるので、まずは腹ごしらえだと、私達は食べるものを買いに行くことにする。とはいえ、私は借りた浴衣を汚すわけにはいかないので、やや遠慮がちだ。ソース系はやめておこう。
結果、私は大判焼き、ルリは焼きそばとなった。

食べている間、周囲を見てみる。屋台としては定番の金魚すくいや射的の他、子供が喜びそうなお面やおもちゃを売っているかと思えば、七味唐辛子やお茶を売っていたりもする。中には、紐を引いて当てるくじ引きで、一等の商品が結構値の張るゲーム機であるものまである。久しぶりに来たが、こういったお祭りも随分様変わりしているようだ。

食べて楽しみ、見て楽しんだ後は、お参りだよね、と私達は本殿を目指した。
お賽銭を投げると、ガランガランと大きな音を立ててルリが鈴を鳴らす。私は小さく二回手を打った。

「かっこいい彼氏ができますように!!」

ルリの潔い願いに笑いを噛み殺しつつ、私も真剣に願う。

『どうか、私の初めての恋が、実りますように』

神様に、届くだろうか。

あ、あとそうだ、ついでに・・・。
「ん?優子、まだお願いしているの?」
ちょっとまってね。最後に一つだけ。

『神様、この優しい友達に、本当に素敵な彼氏ができますように』

声に出さずに、静かに祈る。
そうこうしているうちに、コンテストが始まる時間になったようだ。
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