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彼女はボクに発情しない
第14章 組曲:夏の夜の願い ”優しい祈り”
7番目の男ー男のカップルがはけていく。
「では、最後、エントリーナンバー8番 ホルンさんとランナーさんです」
そう、ボクらは仮名でエントリーすることにしたのである。万が一にも奏が『発情』した場合を考えてのことだった。
まあ、舞台上にはお姉さんしかいないし、ここで発情することはないはずであるが、念のためである。
ボクらは拍手とともに舞台に上がる。おお!結構、観客いるなー。
「はい、では、この神社に来たきっかけを教えてください」
「ええっと、学校帰りにチラシを・・・じゃない。あ・・・ランナーさんが誘ってくれました。」
「ほほう!では、ランナーさんは、どうしてホルンさんを誘ったんですか?」
え?あ・・・まさか、『妹に脅されて!』とは言えないからな・・・。
えと、あ・・・ど・・・どうしたら・・。
最初から想定された問なのだから、答えを用意しておけばよかった。ボクはしどろもどろになってしまう。
「どうでしょう?」
巫女のお姉さんがグイグイくる。
「あ・・・いや、かな・・・じゃない、ホルンさんの浴衣姿が見たかったから!」
し・・・しまった~。ある意味、本音だけど・・・。妙なことを口走ってしまった。
ひゅーひゅー!と、会場が変な盛り上がりを見せる。
ああ・・・奏に変に思われないといいけど。
横を伺うと、奏はうつむいて顔を真っ赤にしている。ま、まずったかもしれない。
「まあ、それは素晴らしいですね!で?彼女さんの浴衣姿を実際に見てどうですか?」
ええ!そんなん、他のカップルには聞いてないじゃないか!
あああ・・・どう答えたら・・・。
ますますボクは混乱してしまう。そして、その挙げ句、
「た・・・たまらんです!」
またしても本音が口をついて出てくる。もう・・・本当に、ボクってやつは!
この発言に会場が爆笑の渦に包まれる。
「まあ、とってもいい彼氏ですね!さあ、次は浴衣のアピールポイントを教えてください。」
「では、最後、エントリーナンバー8番 ホルンさんとランナーさんです」
そう、ボクらは仮名でエントリーすることにしたのである。万が一にも奏が『発情』した場合を考えてのことだった。
まあ、舞台上にはお姉さんしかいないし、ここで発情することはないはずであるが、念のためである。
ボクらは拍手とともに舞台に上がる。おお!結構、観客いるなー。
「はい、では、この神社に来たきっかけを教えてください」
「ええっと、学校帰りにチラシを・・・じゃない。あ・・・ランナーさんが誘ってくれました。」
「ほほう!では、ランナーさんは、どうしてホルンさんを誘ったんですか?」
え?あ・・・まさか、『妹に脅されて!』とは言えないからな・・・。
えと、あ・・・ど・・・どうしたら・・。
最初から想定された問なのだから、答えを用意しておけばよかった。ボクはしどろもどろになってしまう。
「どうでしょう?」
巫女のお姉さんがグイグイくる。
「あ・・・いや、かな・・・じゃない、ホルンさんの浴衣姿が見たかったから!」
し・・・しまった~。ある意味、本音だけど・・・。妙なことを口走ってしまった。
ひゅーひゅー!と、会場が変な盛り上がりを見せる。
ああ・・・奏に変に思われないといいけど。
横を伺うと、奏はうつむいて顔を真っ赤にしている。ま、まずったかもしれない。
「まあ、それは素晴らしいですね!で?彼女さんの浴衣姿を実際に見てどうですか?」
ええ!そんなん、他のカップルには聞いてないじゃないか!
あああ・・・どう答えたら・・・。
ますますボクは混乱してしまう。そして、その挙げ句、
「た・・・たまらんです!」
またしても本音が口をついて出てくる。もう・・・本当に、ボクってやつは!
この発言に会場が爆笑の渦に包まれる。
「まあ、とってもいい彼氏ですね!さあ、次は浴衣のアピールポイントを教えてください。」