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彼女はボクに発情しない
第15章 組曲:夏の夜の願い ”秘密の森”
【Midsummer Night's Wishes suite No.3『The Secret Forest』】

発情が表彰式の最後で良かった。ボクらはそそくさと会場を後にすると、人目につきにくいところを目指す。本殿の裏側、鎮守の森と呼ばれるところが良さそうだった。

本殿裏なので出店もなく、照明もないので、いい具合に暗かった。
これなら見られる心配もない。

ただ、今夜は月がある。今は雲に隠れているが、上空は風が強いのか、さっきから月明かりがさしたり陰ったりしている。陰っているときはいいが、満月に照らされると結構目立ってしまう。

ボクは、もうだいぶふらついている奏の手を引き、可能な限り森の奥に行く。
この辺でいいか?

「陽太〜♡」
発情時特有の甘ったるい声を出して、奏がボクに抱きついてこようとする。さっと身を翻して、後ろに回り込む。抱きつかれると、おっぱい押し付けられたり、キスされたりとなかなかに面倒なことになる。

さっと青い月光がさす。奏の絹のようななめらかな肌がつややかに月明かりを反射させ、それがまた一段と色っぽいから困ったものだ。

奏の吐息が、体臭が、まるで果実のような甘い匂いを放つ。いつまでも嗅いでいたくなるような蠱惑的な香りだ。ああ、いかん。早くなんとかしないと、こっちまで発情しそうだ。

「陽太〜この間、みたくキスして〜。キス感じちゃう♡」
後ろから羽交い締めみたいにしているので無理なのだが、奏が振り向いてボクにキスをしようとする。そうしながら、「好き♡、陽太!大好き♡」などと言う。

ほんと、ボクだってキスしたいよ!
その気になっちゃうから、好き好き言うの、やめて欲しい。

暗がりだったし、移動しながらなので、性処理道具が思うように取り出せていない。仕方がない。まずは指で・・・。

って、いや、待てよ?
浴衣ってどっから手を入れればいいんだ?

一応前の合わせから手を入れようとしてみるが、下に下着のようなものを着ていて、なかなか目的の場所に手を這わすことができない。浴衣の構造がわからない〜!
まさか、帯を引っ張って「あ〜れ~」とくるくる奏を回す、みたいな事もできないだろう。

ああ・・・普段にはない悩みが。
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