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彼女はボクに発情しない
第25章 波乱の奇想曲
☆☆☆
意識の焦点が合ってくる。記憶のピースが再構成され、自分がしでかしたことが理性の元で検証され始める。
陽太が私をギュッと抱きしめてくれなければ、もしかしたら大声で叫んでいたかもしれない。
・・・嘘・・・嘘・・・私・・・私・・・。
ボロリと涙が出る。
恥ずかしさ、ではない。恐怖だ。
もう少しで、自分の人生を台無しにしてしまったかもしれなかった恐怖。
なんで・・・発情した私・・・なんであんな事考えたの!?
陽太が真っ青な顔をしていた理由がわかる。抱きしめている陽太の身体が心なしか震えている。
「ごめん・・・ごめん・・・奏。遅くなった。遅くなっちゃった・・・。」
謝り続ける。
今まで、こんなことをしたことはなかった。
少なくとも、あんな風に自分をさらけ出すようなことはかろうじてしなかったはずだ。
なのに、なんで!?
痛いほど目が見開かれる。すぅーっと体が芯から冷えていく。
足ががくがく震えてうまく立てそうにない。
「陽太・・・」
怖い・・・怖いよ・・・。
次、発情したとき、私は、何をしてしまうのだろう。
いったい、私はどうなってしまうのだろう・・・。
小刻みに震える身体をギュッと陽太が抱きしめてくれる。
それだけが、今、私を現実につなぎとめる唯一のアンカーだった。
意識の焦点が合ってくる。記憶のピースが再構成され、自分がしでかしたことが理性の元で検証され始める。
陽太が私をギュッと抱きしめてくれなければ、もしかしたら大声で叫んでいたかもしれない。
・・・嘘・・・嘘・・・私・・・私・・・。
ボロリと涙が出る。
恥ずかしさ、ではない。恐怖だ。
もう少しで、自分の人生を台無しにしてしまったかもしれなかった恐怖。
なんで・・・発情した私・・・なんであんな事考えたの!?
陽太が真っ青な顔をしていた理由がわかる。抱きしめている陽太の身体が心なしか震えている。
「ごめん・・・ごめん・・・奏。遅くなった。遅くなっちゃった・・・。」
謝り続ける。
今まで、こんなことをしたことはなかった。
少なくとも、あんな風に自分をさらけ出すようなことはかろうじてしなかったはずだ。
なのに、なんで!?
痛いほど目が見開かれる。すぅーっと体が芯から冷えていく。
足ががくがく震えてうまく立てそうにない。
「陽太・・・」
怖い・・・怖いよ・・・。
次、発情したとき、私は、何をしてしまうのだろう。
いったい、私はどうなってしまうのだろう・・・。
小刻みに震える身体をギュッと陽太が抱きしめてくれる。
それだけが、今、私を現実につなぎとめる唯一のアンカーだった。