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彼女はボクに発情しない
第6章 雨音とキスの追走曲
☆☆☆
びしょ濡れの状態でハアハア、ゼエゼエと荒い呼吸をしている大層怪しい客だったが、かろうじて、『大雨に降られてずぶ濡れになった雨宿り客』と見做してくれたと信じたい。

ボクは受付で金を払い、マンガ喫茶のスペース内に入る。フリースペースの他、ブースがいくつも立ち並んでいる。おそらく、奏はブースの中だ。ボクはブースの扉を見て回り、奏の印を探す。

あった。これだ。扉に飾りとしてついている蔦草のオブジェクトに挟まっているホルンの飾りをあしらった髪留め。
奏のものだ。

そう、こういうこともあろうかと、ボクと奏はある符牒を決めている。こういったたくさんの個室がある場所の場合、奏は自分の居場所を明らかにするために、目印として扉のどこかに、自分の髪留めをつけることになっている。

「奏、入るよ」

声をかけ、できるだけ細く扉を開け、中に自分の身体を滑り込ませる。部屋は比較的広く、マットタイプの部屋だ。よかった。狭いとイかせるのも一苦労だから、この広さは助かる。

奏は、上半身を起こした状態でマットに横たわり、スカートをたくし上げ、右手でオマンコを弄っている。左手の甲を口に押し当てて声が出ないように必死にこらえている。理性と性欲がギリギリせめぎ合っているところのようだ。

しかし、ボクが入ってきたことにより、一気に『発情』が進んでしまう。うるんだ目でボクを見つめ、「陽太ぁ〜♡」と甘ったるい声を出す。

『発情』しているときの独特の様子だ。短く熱い吐息を漏らしている。顔全体が紅潮し、手足も熱く、しっとりと汗ばんでいる。そして、甘く、果実を思わせるような体臭が立ち上る。あまり、これを嗅いでいると、ボクまでおかしな気分になってくるので、できるだけ息を吸わないようにする。

ちょっと待ってろよ・・・。バックパックから性処理用品を取り出す。
だが、やはり、風邪のせいか、いつものようにスムーズに動けていなかったのだろう。バックパックを床において屈んだ拍子に、後ろから奏に抱きつかれてしまった。
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