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彼女はボクに発情しない
第7章 素晴らしい日々を彩る伴奏曲
☆☆☆
「だーかーらー!さっきも言ったでしょ?これと同じだってばさ」
「いや、だって、ここマイナスじゃん」
陽太が数学の練習問題の前に頭を抱える。ちょっと見た目が変わると途端に当てはめる公式がわからなくなるらしい。

そして、公式自体もうろ覚えだ。

「ダメ!まずは、公式ちゃんと憶えて!ほら、この紙に10回・・・いや、20回書きなさい!!」
「ひえ〜、お代官様、それだけはご勘弁を」

陽太が半泣きで、それでも懸命に公式を書き続ける。陽太は頭が根本的に悪いわけではないが、要領が悪く、苦手意識が強い。だから、こうして繰り返し問題に取り組ませる必要があるのだ。

決していじめではない。ちょっと、半泣きの陽太が可愛いというのがあるが、いじめではない・・・、はず。

こんな感じで1時間ほど数学に取り組むと、オーバーヒートしてきたようだ。目が半開きになり、ふらつき出す。頭の上からうっすら湯気が上がっているような錯覚を覚える。

ここまでか・・・。

「じゃあ、」

声を上げると、まだ言い終わらないうちに「休憩!?」と陽太が言う。勝手に決めんな。

「歴史、いってみようか」

白目をむいて、ばたん、と陽太が突っ伏した。まだまだ、9時よ。終わらないんだから。
突っ伏した陽太の頭をナデナデしたい衝動が湧いてくるが、ぐっと我慢する。
顔がニヤけるのが止まらない。陽太が顔を上げたときは一生懸命真面目な顔をするようにしているが、伏せているときはニコニコしてしまう。

それだけ陽太はかわいいし、愛おしい。

さあ、頑張りましょう♡
一緒に。

その後、1時間ほど社会科、ついで理科、最後に英語をこなして今日は終わりとした。
本当は主要五教科だけではなく、家庭科や音楽、美術もやりたかったが、陽太が涙目になり、肩がピクピク痙攣し始めたのでさすがにやめることにした。
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