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彼女はボクに発情しない
第10章 恋する乙女のための小夜曲
【Serenade for the girl in love】

ずいぶん変なことになったな〜

ボクは自室のベットで横になり、天井を見上げながら、数時間前のことを思い出す。

『私がデートしたいのは高山くんです』

優子は確かにそう言った。そして、ルリが入ってきて、あれよあれよという間に明後日、ボクと優子がデートすることが決まってしまった。

ボクはからかわれているのかな?
実は、約束の場所に行っても誰もいなくて、戸惑う様子を遠くからカメラに収められるとか?
その後、弦次とルリが出てきて『ドッキリだいせ〜こ〜!』みたいな?

いや、でも、弦次とルリはともかくとして、あの真面目そうな優子がそんなことをするとは思えない・・・。
と、いうことは・・・?

本気?

え?マジ?

自慢じゃないが、ボクは生まれてこの方、女子から告白されたことなんて一度もない。小学校の頃など、クラスで冗談で始まった「結婚したくない男子」ランキングで、第一位に輝いたことすらある(今から考えるとありゃいじめだ。ひどい、あんまりだ)。

でも、あのうつむいて頬を赤くした優子の表情が芝居とも思えない。
うーん・・・。

優子とのデートの話をしているとき、さり気なく奏の方を見てみた。別に他意はないのだが、なんとなくだ。

奏はまるで関心がないかのように、そっぽを向いていた。
やっぱり、奏はボクが誰かとデートしても平気なのかな。なんとなく、本当に、全く根拠なく、なんとなくなんだけど、奏が悲しそうな顔をしてたら断ろうと思ったのだけど・・・。

やっぱり彼女はボクには発情しないのだろう。

知っていたけどさ。そんなこと・・・。

ころん、とベッドの上で寝返りを打つ。目の前には真っ白な壁。
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