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人妻デッサン~絶頂に導かれた絵理奈
第14章 別れ
原島が絵理奈の前から姿を消してから、1か月が経過しようとしている。

誘いの電話はぱたりと途絶えた。

激しく抱き合い、本当の性の悦びを遂に知ったあの午後。

あれが最後だった。

日常の生活に戻った絵理奈は、原島からの連絡をずっと待望していた。

しかし、その気配はなかった。

1週間ほどした頃、絵理奈は自分から彼の携帯に連絡をした。

「この電話番号は現在使われておりません」

そんな・・・・・・・

絵理奈は、何度も番号を確かめ、かけなおした。

だが、結果は同じだった。

そうだ、アトリエの名刺を持っていたはず・・・・・・。

その固定電話にも、絵理奈はかけてみた。

だが、こちらも同じ結果だった。

原島さん、どうして・・・・・・・・・・・

何の連絡もなく、姿を消すことなんかあり得ない。

絵理奈は、何度も心の中でその言葉を繰り返した。

だが、事実は冷酷に絵理奈の前にあった。

現実に、原島は絵理奈の前から消えてしまったのだ・・・・。
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