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第15章 エピローグ

音楽や絵画。

様々な道に熟した若者たちが、周囲に溢れている。

みんな、才能ありそうよね・・・・・・

人妻はどことなく若者たちを観察しながら、ゆっくりと歩いた。

芝生と池を備えた、庭園のような雰囲気のいいエリアがある。

秋の午後の散歩を楽しむように、人妻はゆっくりそこに近づいた。

1人の若者が、木の下にイーゼルを設置し、油絵を熱心に書いている。

まだ10代だろう。

くっきりとした顔立ちのハンサムな青年。

どこかまだ、幼さを残しながら、精悍さをも漂わせた表情。

人妻は、彼に引き寄せられるように近づいていく。

「こんにちは」

「あっ、はい・・・・・・・・」

少し驚いたように、若者が人妻を見る。

「わあ、お上手なのね」

人妻は、若者が描いている見事な風景画を見て、素直な感想を述べる。

若者は頬を赤らめ、そこに立つ美しい女性を眩しそうに見つめる。