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人妻デッサン~絶頂に導かれた絵理奈
第3章 誘い
「えっ」

「ははは、戸惑うのも無理はないですね。失礼しました」

彼は財布から名刺を取り出し、絵理奈に差し出した。

******

アート工房
油絵教室

○○芸術大学美術学部卒
原島桔平

******

「油絵教室?」

「私は絵を描いてましてね」

「えっ、じゃあ、画家さんなんですか?」

ランチとセットになったアイスティーを一口飲み、絵理奈が興味深そうにそう聞いた。

「いやあ、画家って名乗れるほどのものではありません。それだけで食べていけるわけではないですから」

「でもすごい」

「生活費目当てに、自宅で油絵教室も開いているんです」

「へえ、そうなんですか、どうりで」

「どうりで?」

「あっ、あの・・・・・・、最初お会いした時から、何だか芸術家っぽいなあ、なんて思ってたんです」

「それは奥さん、鋭いですよ」

原島の少しふざけた口調で、二人の場が更に和んだ。
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