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人妻デッサン~絶頂に導かれた絵理奈
第3章 誘い
「なるほど、自分がどうなるか不安、ですか」

あのときと同じカフェで、絵理奈はパスタを食べている。

目の前には彼が座り、同じものを食べていた。

「自分がこれからどうなってしまうか、とても不安なんです」

「大変失礼ですが、奥さんはおいくつですか。まだ20代前半でしょう」

「えっ、そんな風に見えますか? 今年26なんですけど」

「ははは、いずれにしてもお若いですよ。おまけにとてもお綺麗だ」

絵理奈は、先日別れ際にも彼が自分をそうほめてくれたことを思い出した。

「若いころはいろいろ悩むものです。ご主人といっぱい悩めばいい」

「駄目なんです、主人は・・・・」

名前も知らない彼、どうしてプライベートなことを話してしまうのか。

絵理奈は自分が不思議だった。

彼は、どんな相談でも受け入れてくれそうな、優しげな雰囲気を持っていた。

Tシャツにデニムという若々しい服装が、彼にはよく似合っている。

絵理奈は話した。

夫の帰りが遅いこと、週末もいないこと、夫婦間の会話がほとんどないこと。

そして、子供ができそうにもないこと。

「そうですか・・・・」

絵理奈をしばらく見つめながら、男はある言葉を口にした。

「どうですか、奥さん。一度、私のところに遊びに来ませんか?」
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