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人妻デッサン~絶頂に導かれた絵理奈
第9章 テーブルクロスの誘惑
「改めて、乾杯しましょう」

テーブルの向こう側に座る原島が、ワイングラスをかかげる。

絵理奈は緊張を抱えたまま、彼のグラスに自らのグラスをあわせた。

都心にある、超がつくほどの高級イタリアンレストラン。

周囲のテーブルに座る誰もが、シックで高価な服装に身を包んでいる。

静かなクラシックだけが流れる店内は、会話が周囲に聞こえてしまうほど静かだ。

原島と絵理奈を含め、10組ほどの客がいる。

夜8時をまわった頃だ。

絵理奈は、原島との激しい行為の後、彼にいざなわれてこの店にやってきた。

今夜は夫も泊りがけで帰宅しない。

仕事といいながら、いったい誰と遊んでいるのか。

最近、絵理奈はそこに、別の女性の影を感じ始めてもいた。

妻を無視するような日々が、もうずっと続いているのだ。

私にだって、楽しむ権利はあるはずよね・・・・・・・・・

「本当に今夜は帰らなくていいんですね?」

「ええ」

原島の問いに答える絵理奈の表情は、緊張でこわばったままだ。

そこには勿論、理由があった。

刺激的で、エロティックな理由が・・・・・・。
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