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love is over
第4章 三者面談
学校から帰った隼人は勉強机の前に置いた一枚の用紙と向き合ってた。
それは数日前に学校から渡された三者面談の予定通知書だった。
隼人には、その日に父親が来れないことが分かってた。
通知書を渡された日にカレンダーを見たが丁度その日に赤い丸印がしてあった。
赤い丸印は父親の出張を意味してた。
三者面談は必ず、どちらかの親が出席しなければならなかったし通知書にも、そう書かれてあった。
その日に父親が来られない以上、彼女にお願いするしかなかった。
どうして、もっと父親と年の近い人と結婚してくれなかったのかと隼人は父親を恨んだ。
夏生は31才で父親よりも遥かに若かった。
父親と不釣り合いにも想う彼女の年が隼人を悩ませた。
隼人が17才で夏生が31才だった。
誰が見ても17才の息子がいる母親のようには見えないだろうし夏生はスタイルも良く、とても綺麗な女性だった。
隼人が三者面談の通知書を見せずにいたのには、もう一つ理由があった。
それは彼女を学校の友達や誰にも見せたくないからだった。
若くて綺麗な夏生を見て面談した先生や同級生達に好奇な目で見られることが隼人は堪らなく嫌だったからだ。
とは言え面談の日が日、一日と迫ってた。