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第4章 三者面談

何時まで経ってもお母さんと呼ばない隼人を父親が責めた。

隼人は黙ってた。

そこに彼女が割り込んだ。

「あなた！隼人さんはお母さんを愛してて今もお母さんの面影が残ってるの！何も、それを無理やり言わせなくても、あなたには隼人さんがどんなにお母さんを愛してたか分からないの？隼人さんに謝ってちょうだい！」

「どうして俺が隼人に謝らなければならないんだい？俺は夏生のことを想って言ってるだけなんだぞ！」

夫婦喧嘩にもなりそうな雰囲気に隼人は、その場にいた堪らなくなり台所を出て自分の部屋に移った。

隼人が部屋に入った直後だった。

隼人を追い掛けるように部屋の前まで来た彼女が部屋のドアをノックした。

「隼人さん入ってもいい？」

彼女の声だった。

部屋に鍵は掛けてなかった。

「入るわよ…。」

夏生がドアを開け部屋に入ると隼人は泣いてた。

「隼人さん」

泣いてた隼人を夏生が抱いた。

「呼び方なんてどうでもいいの！無理に呼んでくれなくて良いから気にしないで！」

抱かれて隼人は夏生に女の温もりを感じた。

夏生は黙って隼人を抱いてた。

「ごめんなさい僕……」

「いいのよ…。」

毎朝、隼人が仏壇に置かれた母親の遺影を見てたことを夏生は知ってた。

尚も泣く隼人を夏生が強く抱き締めた。