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love is over
第3章 夏生の湯鬱
今日は、日曜日で学校が休みだった。父親はゴルフの接待で家にはいなかった。
そんな日に隼人はベランダに干してあった洗濯物を眺めていた。
洗濯物を干すのには、これ以上はないとも想える位の雲一つない良い天気だった。
今朝から夏の強い陽射しが降り注いでた。
物干し竿に吊るされた洗濯物には夏生の色とりどりのパンツと隼人のパンツが並ぶように吊るされてあった。
弱い風が洗濯物を揺らし夏生のパンツと隼人のパンツが、まるでコラボするかのように同じ方向へ揺れたかと想えば時折、吹く強い風に煽られ夏生のパンツと隼人のパンツが絡みあった。
夏生に隼人は密かに想いを寄せてた。
絡み合うパンツを眺めてた隼人は、それが自分と夏生が絡みあってるようにも想え、それを眺めてた。
今まで隼人に、そんな感情は起きなかった。
それが何故か今は、絡み合う夏生と自分のパンツが絡み合う様子を見てただけで胯間を熱くした。
「隼人さん暑く成って来たから窓を閉めてエアコンを点けて」
父親と再婚した夏生の声だった。
隼人と夏生は互いに「さん」を付けて呼びあってた。
まさか隼人がそんな想いで干してあった洗濯物を見てたことを夏生は知らなかった。
窓を閉め隼人がエアコンのスイッチを押した。