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添花の愉悦
第1章 添花の愉悦
涼成という男は、身長が高く野性的な美しい顔立ちで、高校の頃からひときわ目立ち、女によくモテた。
酒とたばこは当たり前という、進学校だというのに珍しい不良で、達観したような大人びた独特な雰囲気に、多くの少女たちが惹きつけられたのだった。
彼の「やり捨て」は校内では有名で、一度だけ寝て、それ以降相手にもされなくなった同級生が何人もいた。
それでも不思議なことに、彼と一度でも寝たことがある女の子は、それを隠さずに堂々と自慢していた。
彼に抱かれることは女子生徒たちにとってある種のステータスだった。それほどに涼成は女の子たちにとって憧れであり、なんとなく遠い存在だったのだ。
当時から目立たない存在だった環は、涼成に体をあけ渡した武勇伝を吹聴する女子たちの話を、遠巻きに聞くともなしに聞いているような、じめっとしたタイプだった。
そんな環とは正反対に、麗奈は当時から華やかな存在だった。
生徒会長の彼女であり、チアリーダーのキャプテンでもあった麗奈は、クラスでももちろんリーダー的存在だった。
陰気なイメージの環と、羨望の眼差しを一手に集める麗奈が、どうして今もこんなに仲がいいのか、環自身不思議だった。
麗奈がなまなましく語った、夫以外の男とのセックス体験談を聞くうち、環の体の中はじくじくと湿った熱で満たされていった。
麗奈と別れたあとも、夕暮れの商店街を歩きながら麗奈と涼成のセックスを想像し、環は下着をびっしょりに濡らした。
酒とたばこは当たり前という、進学校だというのに珍しい不良で、達観したような大人びた独特な雰囲気に、多くの少女たちが惹きつけられたのだった。
彼の「やり捨て」は校内では有名で、一度だけ寝て、それ以降相手にもされなくなった同級生が何人もいた。
それでも不思議なことに、彼と一度でも寝たことがある女の子は、それを隠さずに堂々と自慢していた。
彼に抱かれることは女子生徒たちにとってある種のステータスだった。それほどに涼成は女の子たちにとって憧れであり、なんとなく遠い存在だったのだ。
当時から目立たない存在だった環は、涼成に体をあけ渡した武勇伝を吹聴する女子たちの話を、遠巻きに聞くともなしに聞いているような、じめっとしたタイプだった。
そんな環とは正反対に、麗奈は当時から華やかな存在だった。
生徒会長の彼女であり、チアリーダーのキャプテンでもあった麗奈は、クラスでももちろんリーダー的存在だった。
陰気なイメージの環と、羨望の眼差しを一手に集める麗奈が、どうして今もこんなに仲がいいのか、環自身不思議だった。
麗奈がなまなましく語った、夫以外の男とのセックス体験談を聞くうち、環の体の中はじくじくと湿った熱で満たされていった。
麗奈と別れたあとも、夕暮れの商店街を歩きながら麗奈と涼成のセックスを想像し、環は下着をびっしょりに濡らした。