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背徳は蜜の味
第12章 人妻その十二 ~男子生徒と禁断の関係~
「猿も木から落ちるってまさにこの事ね」
香織は病院の病室で右手と右足をギプスで固められている夫の姿を見て小バカにした。
「よせやい。それを言うなら弘法も筆の誤りとでも言ってくれ」
最初、夫が怪我をして病院に担ぎ込まれたと聞いたときは、心臓が止まるかと思うほど驚いた。
夫の幸康は香織と同じ高校で体育教師をしていて、
体操部の顧問を兼ねてコーチも勤めていた。
鉄棒のコーチングをしていて、体操部のメンバーから月面宙返りは出来ないのかと囃し立てられた。
「それぐらい出来るさ」と
若い頃なら苦もなく出来たのだけれど、
三十路を迎えて無理をしたのか着地でモノの見事に失敗して右手と右足を骨折した。
「歩けないのは我慢できるけど、右手が不自由なのは難儀だな…」
オナニーすら出来ないと夫は泣き言を言った。
体育教師なので体力が有り余っている幸康は
人一倍精力が旺盛だった。
なので、病室で香織と二人っきりになると
抜いて欲しいとわがままを言ってきた。
「ダメよ、ここは病室よ
しばらくは安静にしておかないと」
香織としても
まさかマジで夫がオナニーの手伝いをしてくれと言っているとも思わないで、その願いをやんわりと拒んだ。
「別にいいんだぜ、可愛い看護士さんにシコシコしてもらうから」
夫が言うと、それが冗談に聞こえない。
香織が言うのも変だが、夫はそれなりにイケメンで、女生徒にも人気がある。
そんな幸康のおねだりならばと看護士がペニスを握らないとも限らない。