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背徳は蜜の味
第22章 人妻その二十二 ~知人の息子と肉体関係~
敷島雅美が今夜の夕飯の支度をしていると、
尻ポケットに差してあるスマホが着信を告げてけたたましい音とともにバイブで尻肉を揺らした。
「もう!最後の仕上げに取りかかろうとしているのにぃ!」
無視したのだが、何度も着信してくるので
仕方なく雅美はタオルで手を拭いてスマホを手にした。
モニターに夫からの着信だと知らせてくれている。
「もしもし、何よ?今、私は忙しいんだけど…」
- それどころじゃないんだよ!
ほら、君も知っているだろ?俺の友人の相川のことを… -
「ええ、知っているわよ
つい最近も一緒にBBQしたじゃない」
- あいつの車がトラックにぶつけられて病院に担ぎ込まれたらしいんだ -
「まあ!それで?命に別状はないの?」
- わからん、輸血も必要かもしれないし、
君だって見知らぬ関係じゃないんだから、今すぐ病院に向かってくれないか? -
容態が落ち着いてからでもいいじゃないかと思ったけれど、夫から「輸血も必要かも」と言われれば放っておくわけにもゆかず、夕飯のおかずの鍋の火を消して雅美は急いで身支度を整えて夫が知らせてくれた病院に駆けつけた。
手術室の前では夫が動物園の熊のようにウロウロと歩き回っていた。
「あなた、相川さんたちは?」
「ああ、どうやら命に関わる怪我じゃないみたいだが…手術にけっこう時間がかかってるみたいだ」
命に別状はないと知って、雅美はホッとした。
と、同時に手術室前のベンチに学生服を着た少年に目が止まった。
「あら、あの子…」
誰だったかしらと夫に目配せをすると
「ああ、一人息子の純一くんだよ
彼だけは部活で相川たちとは別行動だったらしいんだ」
そう言われて雅美も思い出した。
赤ん坊の頃は海や川に遊びに行くときに連れてきていたけど、中学生になると部活が忙しいとかで、相川夫妻も雅美たちと遊ぶときに連れてくることもなくなったので、あの赤ん坊がこんなにも立派に成長したのねと驚いた。