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背徳は蜜の味
第22章 人妻その二十二 ~知人の息子と肉体関係~
手術は無事に終わったものの、
大怪我には変わりなく、数ヵ月の入院が必要との事だった。
「とにかく怪我で済んで良かったよ」
包帯だらけでベッドに横たわる相川さんを見やりながら私たちはホッとしました。
「妻は?妻は無事なのかな?」
「奥さんも無事よ、相川さんと同じような怪我で、多分、同じぐらい入院だと聞いたわ」
雅美は彼を安心させるために、穏やかな口調で話してあげた。
「そうか、不幸中の幸いだな…
でも、こいつの事が気がかりで…」
相川さんは私たちの隣でおとなしく座っている息子の純一くんを見た。
「そうだな…確か、お前んとこのご両親は離島に住んでいるんだっけ?」
「ああ、こいつの世話をさせるために年老いた母を離島から呼ぶわけにもいかないし…
妻の両親は共にこの世を去ってしまっているし…」
困っている人を見たら何とかしてあげたいという雅美の性分がムクムクと顔を出した。
「ねえ、あなた、相川さんが退院するまで、
息子さんをうちで預かるというのはどうかしら?」
「うちで?」
「本当ですか?それなら助かるんだけどな…」
すがる目で見つめられれば夫だってイヤとは言えず「そうだな…それが一番いいかもな」と、明らかに不服そうだけれど雅美の提案に手を打った。
「あなた、失礼だわ、相川さんの前であんな不満そうな顔をしなくてもいいんじゃなくて?」
病室から出て廊下を歩きながら
純一くんを預かることに不満げな顔をした夫を雅美は本気で叱りつけた。
「そんなこと言ったって…
純一くんは思春期だぞ?性に目覚める頃だ…
そんな時期にセックスしている時のお前の声を聞かすわけにはいかないだろ」
またこの人は…
助け合いよりも自分の夜の営みにしか関心がないんだから…
数ヵ月ぐらい禁欲しなさいよと
パンっと大きな音がするほど夫のお尻を叩いた。