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背徳は蜜の味
第26章 人妻その二十六 ~隣のご主人にハメられて~
テーブルに置かれたカセットコンロの上では
おでん鍋がほどよく煮えていた。
「なんだよ、今夜もおでんかよ」
「いいじゃない、おでんと日本酒って、これまたよく合うのよ」
そう言いながら妻の絹代は、冷蔵庫からよく冷えた冷酒の一合ボトルを取り出した。
「今夜も呑むのかい?
まったく…そのうち肝臓を壊すぞ」
下戸でお酒の呑めない夫の博之は麦茶をグラスに注ぎながら呆れ返っていた。
「ねえ、あなた、明日の夜なんだけどさぁ…
美幸の面倒を見てくれない?」
「またかよ…どうせ、お隣の奥さんと飲み会に行くっていうんだろ?」
「ピンポン!当たりぃ~」
「まったく…類は友を呼ぶってのは本当だな
この広い世間に、なんでまあ酒好きの女がお隣になっちまったんだろうな」
いいよ、行ってきなと、夫の博之は渋々了解した。
妻の絹代は、ほどよく酔うと超が付くほど淫乱になる酒癖があったので、酔ってくれれば、その夜のセックスが濃厚になるからと博之は絹代が呑み歩くことを咎めなかった。
「でも、呑みに誘うのもほどほどにしろよ
お隣の旦那さんだっていい気はしないだろうし」
「あら?お隣の奥さんから誘われているのよ?
こんなマンション暮らしだと近隣のお付き合いが希薄になるけど、せめて、うちとお隣さんだけでも仲良くいい付き合いをしたいじゃない」
絹代の言うことも一理あるなと博之は思った。
お隣さんと仲良くなるのは良いことなのだから目くじらを立てるのも大人げないと感じた。
物思いにふける博之を無視して絹代は冷酒をグラスでイッキ飲みし始める。
「ぷは~!やっぱり日本酒は冷やに限るわね」
「ママぁ~、お酒って美味しいの?」
おでんのゆで卵と格闘していた娘の美幸が、ついにお箸で摘まむことを諦めてブスッとゆで卵にお箸を突き刺しながら、お酒を美味しそうに呑む絹代に問いかけた。
「美味しいわよ~、よく冷えたお酒をクイッと呑むとね、アソコがキュ~って締まるのを感じるの」
「アソコってなぁに?」
「アソコっていうのはね…」
「おいおい!小学生の娘に何を教えようとしてんだよ!そのうちお酒で大失敗をしでかすんじゃないかと、こちらはヒヤヒヤするよ」
「うふっ…冷酒だけにヒヤヒヤ?
けっこう上手いこと言うじゃない」
少し酔いが回ってきたのか、絹代は笑いながら博之の背中をバンっと叩いた。