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背徳は蜜の味
第3章 人妻その三 ~パートの歓迎会でお持ち帰り~
「あ、美紀子さん、目覚めましたか?
どう?大丈夫?」
「主任さん?私、いったい何で…」
自分の状況を確認する前に
彼の姿を見て「きゃっ!」と悲鳴をあげた。
彼は見事な裸体をさらして腰にバスタオルを巻いただけの姿だったからだ
「あなたが眠っていてあまりにも暇だったものでね…先にシャワーを使わせていただきましたよ」
男の裸体とピンク色の照明に
すぐさまここがラブホテルだと判断できた。
「酔いつぶれてしまったのをいいことに
こんなところに連れ込むなんて!
私、帰らせていただきます!!」
羽毛布団を跳ね除けて自分の体にブラやショーツの締め付けがないのに気づいた。
そして自分の体に目をやって一糸まとわぬ全裸なのに気づく。
「きゃっ!」
慌てて捲った羽毛布団で自分の体を隠す。
「あ、勘違いしないでくださいね
どうやら美紀子さんは酔うと脱いじゃう癖があるようで、この部屋に入るなり自分から脱ぎ出したんですよ」
酔うと笑い上戸にこそなれ、衣服を脱ぐ酒癖など夫からも友人からも聞かされたこともない。
「とにかく帰らせてもらいます!」
部屋を見渡すとソファの上に自分の衣服や下着が…
「服をとってください!!」
「もう酔いが覚めたんなら自分で取れば?」
いつもの主任の声とは違い、
やや、突き放すような冷たい言いぐさ。
仕方なく羽毛布団を体に被せて、ソファの元へ行こうとすると
主任が突然ベッドから起き上がろうとする美紀子を押し倒してきた。
その行動に驚いた美紀子は、暴れるどころか声すら出せなかった。
「美紀子さん、この状況わかっています?
あなた僕にお持ち帰りされたんですよ」
その言葉の意味が一瞬わからず固まってしまう。
お持ち帰りって…
あの優しい主任がそんなことするわけがないと必死に自分に言い聞かす。
「美紀子さんが寝ているときに、何度もキスしたんです。柔らかくて気持ちよかったですよ。
さっきまでお風呂に入っていたのもそれ以上のことをするためです」
「き、キスって…
あなた、何をしているのかわかっているの?
ちょっと落ち着いてよ!」
「落ち着いてますよ、
お持ち帰りした獲物はちゃんと最後まで面倒みますから」
そう言って「しゃぶる」という表現が似合うほどの激しいキスをしてきた。