この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
背徳は蜜の味
第32章 人妻その三十二 ~人妻ナースの夜の看護~

ナースステーションにエマージェンシーのコールが鳴り響く。

「何よ、こんな忙しい時に」

入院病棟は昼食時間前なので、
各病室に昼食の配膳をするためにナース達はみんな出払っていた。

ナースステーションに残っているのは
看護師長の木村満子一人だけだった。

人手不足の波は医療従事者にも襲いかかっていた。
おまけに働き方改革とかで、超過勤務をさせることも出来ず、その分、職場の肩書きなどあってないようなもので、今年で50歳になる満子も現場で必死になって働く必要があった。

本来、病棟勤務なのだから、救急処置室とは無縁なのだけれど、応援要請が来たなら話は別だ。
ちょうど一人のナースがステーションに帰ってきたので救急処置室へ応援に行って欲しいと御願いしたところ「え~!私、無理ですぅ」っと情けない返事。

いいわ、私が行くからと、その場を若いナースに任せて、大急ぎで救急処置室へ向かった。

国道で多重事故があったらしく、
軽傷から重症患者で救急処置室は野戦病院のような有り様だった。

「あ、木村看護師長が来てくれたんですか?助かるわ~」
処置室のナースは木村満子の顔を見てホッとしていた。
「師長はその子をお願いします」と言われて受け持ったのが高校生らしき男の子だった。
「右足と右の腰の負傷だからズボンとパンツの裁断をしておいて」触診して多分骨折だと確信した医師は次の患者の処置に取りかかる。

「レントゲンを撮りますからね、悪いけどズボンとパンツは諦めてね」

ハサミを手にしている満子を見て
「えっ?切るの?嘘でしょ!これ、ヴィンテージものだよ!」と切らせてくれない。
「でもそのままじゃレントゲンを撮れないのよ」と説得したら「切らずに脱がしてくれたらいいだろ!」と駄々をこねる。

脱がしてやりたいのはやまやまだけど、
脱がそうとすると激痛が走ったので、
男の子は渋々とズボンを切り裂くことを了承してくれた。

/363ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ