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背徳は蜜の味
第4章 人妻その四 ~お隣のご主人と~

高辺眞由美の夫である壮亮とマンションの隣室のご主人である篠山淳一は小学校からの友人だそうだ。
つまり、幼馴染みということで
その関係から夫婦同士でのお付き合いも頻繁で
クリスマスとか誕生日会やら
なにかとつけて飲み会を互いの部屋で開いたりしていた。

その夜も
その友人の奥さんである高辺眞由美から「今夜飲まない?」ってメールが入った。
いつもなら友人の壮亮からお誘いメールが来るのに
奥さんからのメールなんて珍しいなと思った。
それでも夫婦同士で親交を深めていたので彼女からメールが来ることもたまにはあるだろうと
篠山淳一はなんら疑問に思わなかった。

いつもは飲み会に誘われたら
妻の美春も連れて行くのだけれど
その日は実家に帰って留守なので、
淳一が一人だけで隣室を訪問した。

隣の壮亮の部屋に行くと、
奥さんの眞由美が迎えてくれた。

「あら、美春さんは?」と聞くので
「妻は実家に帰ってるんですよ」と答えると
「…そんじぁ今日は私と2人だけね」と
奥さんの眞由美が照れたように言った。

「えっ?壮亮は?」

「明後日まで出張」

「二人っきりってのはマズイだろ…
俺、帰ろうか?」と言うと、

「なに言ってんのよ、せっかく来たんだから…」と家の中に進められた。

テーブルにはワイングラスが三つ用意されていた。
眞由美はてっきり篠山夫妻が訪問してくると思っていたのだろう。

「手羽先の唐揚げ好きだったわよね?
今、用意するからね」と淳一の上着を脱がせてハンガーに掛けてくれた。

ジャケットをハンガーに掛けながら
眞由美はクンクンと匂いを嗅いで
「淳一さん、あなた汗かきだったわよね
ジャケットが臭うわよ」と言った。
おまけに淳一に抱きつこうかと言うほどに接近して、首筋の匂いを嗅ぐ。

「やっぱり汗くさいわよ…ねえ、唐揚げが出来るまで時間があるからシャワーを浴びなさいよ」

いえ、結構ですと断ったが
「汗くさいと私が不快なの」と言われると
断りきれなくなった。

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