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背徳は蜜の味
第7章 人妻その七 ~万引きの代償に体を求められ~
月に一度の夫婦の営みが終わった。
夫は射精し終わったコンドームをペニスに張り付けたまま、すでにイビキを掻き始めている。
「もう!あなたったら!」
仕方なく聖子は夫の萎れたペニスからコンドームを引き剥がす。
淡白な男特有の少量だけの精液…
結婚前のお付き合いの期間も
こんな感じだった。
ラブホテルに「ご休憩」をしても
バスタイムを入れても最初の30分ほどで完結してしまい、あとはくだらない世間話で時間を潰した。
最初のうちは、自分の体の具合が良すぎて
早漏気味なんだと良い方に理解したが、
結婚して数年経っても夫の早漏は治らなかった。
『あ~っ!むしゃくしゃするわ!』
最初の頃は『大人のおもちゃ』を使って性欲処理をしたけれど、そういう小道具を使うのにも飽きてしまった。
最近ではスーパーで万引きをすることを覚えてしまった。
見つかるのではないかというドキドキ感は
一時期でも性欲をまぎらわせてくれた。
今、聖子は無性にエッチがしたくてたまらない時期に突入していた。
この体のウズウズを鎮めるためにも
明日は朝から万引きをしてやろうと企んだ。
夫をいつものように会社に出勤するのを見届けると、聖子はいそいそとメイクを施してゆく。
万引きGメンに目をつけられないためにも
みすぼらしい格好ではいけない。
裕福でお金を持っていそうな雰囲気を醸し出さねばならなかった。
かといって、注目を浴びるほどの露出度の高い服装では男どもの視線を浴びてしまい
万引きをする機会さえ失ってしまう。
なので、ほどほどに品が良くて
なるべく地味な服装でスーパーに行く必要があった。