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背徳は蜜の味
第7章 人妻その七 ~万引きの代償に体を求められ~
「今日はこのスーパーにしようかしら」
ドライブがてらに車を走らせて
やがて前方に見えてきたスーパー。
大型量販店でもなく、それでいてみすぼらしくもなく、格好の漁場だと思えた。
刺激を求めて、聖子は軽い気持ちで慣れた手つきで商品を鞄に入れ、会計に通すことなく店を出た。
『今日も完璧だわ』
自己満足に酔いしれて
その満足感は股間のムズムズした疼きを鎮めてくれる。
まさか、その様子を一人の店員に見られていたなんて思いもしなかった。
「そこの彼女、ちょっといいですか?」
そう言って聖子に微笑みながら、その青年はマイカーに乗り込もうとする聖子に声をかけてきた。
「奥さん、申し訳ないんですけど…
鞄の中を改めさせていただいても構いませんか?」
その優しい口調とは裏腹に
青年の目は少しも笑っていなかった。
「なっ!なんですか!突然、藪から棒に!」
急いでマイカーのロックを解除して乗り込もうとする聖子の手を、痛いほどに掴まれてしまう。
「僕はこのスーパーの店員なんですけどね、たまたま非番で朝飯でも買おうと店に来たんですけど、偶然にも奥さまを見かけましてね…
なんていうか、スタイルと顔立ちが僕の好みでしてね
お時間があればお茶でも…と声をかけようと、こっそり後ろを付いて回ってたんですけど…
でも、なんか様子がおかしいなって思って見てたらまさかこんなことするなんて」
青年は無理やり聖子の手から鞄を取り上げて
中身をこれ見よがしに見せてきた。
そこにはレジを通さずに万引きしたお菓子が入っていた。
「放しなさいよ!反対に痴漢だと騒いでもいいのよ!」
「そんなこと、言っていいんですか?
こっちには商品を万引きした時の写真もスマホに撮ってあるんです。
この画像をご家族に見せられて困るのはあなたでしょう?」
「う…くぅっ…!」
悔しそうに顔を歪める聖子に、彼は勝ち誇った笑みを浮かべながら言う。
「僕と一緒に来てください。
大丈夫、痛いことなんてしませんよ」
そう言って、まるで拉致されるかのように倉庫に連れ込まれた。