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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第20章 倉敷アイビースクエア
天井部分にも明るめの色合いの
板材が使用されていて、
床は明るめのグレーの
カーペット敷きになっている。
壁も白なので室内は明るくて
屋根になってる分
天井も高さがあるから広く感じる。
『リニューアルしてまだ
そんなに経ってませんし綺麗ですね』
「うん、外の外観と
お部屋の中が全然違うから
なんだか不思議な気分になるね…」
『まだちょっと…夕食まで
時間がありますし…。
大浴場に入っても良いですし。
中庭を散歩しても良いですし。
ここから美観地区はすぐそこですし
夜はライトアップされてるので。
夜の美観地区を散歩も良いですし…』
どうしましょうか?と
夕食までの時間を
どう過ごしましょうかと
旦那さんがこっちに尋ねて来て。
「でも、ここに泊るって事は
明日は1日ゆっくり…美観地区を
観光するつもりなんでしょ?」
『ええ、美観地区は…
ゆっくり観光したいなって
昔来た時に…思ったんで……』
その言葉の最後を彼が
何となく濁した感じだったので、
一緒に倉敷に来た相手は
その当時の彼女さんなんだろうけど…。
「でも大原美術館に、
行きたいって言ってたもんね…」
『はい、大原美術館には、
前に来た時には行けなかったんで。
一緒に美術館巡りしてくれる
奥さんと結婚できて
僕は幸せ者ですよ…?巴』
美術館は別に嫌いじゃないし、
詳しくはないけど見てて
普通に楽しいから
感謝される程の物でもないけど…。
『明日も美観地区に泊る予定なので、
今日は…美観地区は我慢しましょうね』
お部屋にも広いピカピカの
バスルームがあるけど、
このアイビースクエアには
大浴場もあるみたいで。
大浴場はお夕飯の後にゆっくりと
入らせて貰う事にして。
お部屋で一息ついて
休憩をした後は、
この場所がアイビースクエアと
呼ばれる所以でもある
1400㎡にもおよぶ広大な
中庭広場に向かった。
アイビーは昭和初期に工場の
暑さ対策として植えられた葛、
(アイビー)にこの広々とした
広大な広場(スクエア)を
組み合わせてアイビースクエアと
名前が付けられたのだそう。