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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第20章 倉敷アイビースクエア
こう…今から…えっちしますよって
そう言う…空気を…作るの…
上手だなって…思ってしまう…。
こっちに向けられている視線を
意識してしまって、どきどきと
自分の心臓が…早く…なって
どうにも…ソワソワと…落ち着かなく
なって来てしまっていた。
『巴…キス…しましょうか…』
普段…キスをする時に、
そんな風に聞いて来たりしないのに。
そう彼に尋ねられてしまって。
自分の唇に指を巴は押し当てながら
その問いかけにコクリと
自分の首を縦に振った。
顎のラインを…なぞる様にして
彼の指先が…顎の先まで来ると
くい…っと顎を指先で上げられて
顔を上に…彼の方に向けられてしまう。
お互いの鼻と鼻がぶつかり合う距離で
お互いの視線と視線が先にぶつかる。
唇と唇の距離が…近付いて、
巴は…自分の瞼をそこで閉じた。
瞼を閉じて…視界が遮られる。
唇に触れる彼の唇の感触。
港斗…君の…キス…好きだなって…
キスする度に…感じてしまう。
「港斗…の…キス…、好き…。
港斗と…キス…もっと…したい…」
『僕も…好きですよ…?巴とするキス
まぁ、好きなのは…キスだけじゃ
勿論…ありません…けど…ね?』
「あ…待って…、港斗…。
その…私から…させて?」
『巴から…ですか?良いですよ…
じゃあ、僕の身体…後ろに
このまま倒して貰えますか?』
そう言われて、旦那さんの肩に
巴が手を添えてグイっと
彼の身体を後ろに倒そうとするけど。
全然びくともしない…
って言うか…わざと…倒れないように
彼がして…意地悪をされてしまっていて。
「んん~~ッ!!」
自分の腕に力を入れるけど、
その身体は真っすぐなままで。
『あはは、巴、それじゃあ
僕は後ろに倒れませんよ~。
ほらほら、もっと…全身使ってくれないと』
そう言われたので、肩に添えた手を
巴が開放すると。抱きつく様にして
胸の辺りに自分の顔を押し付けながら
グググッっと…タックルする感じに
自分の身体の体重を掛けながら
彼の身体を…倒そうとしたんだけど。
「もぅ…ッ!!港斗のバカッ
そんな風に力入れてたら、
倒せるものも…倒せない…んだけど?」