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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第21章 倉敷美観地区

『アメリカのメトロポリタン美術館とか
やる事が半端ない感じですよ、
なにせ、所蔵品40万点のデータを
公式サイトで公開してるらしいんで』

「ええっ?…ちょっと桁が
おかしいん…じゃ…ッ?」

メトロポリタン美術館の本気を
まさかどうぶつの森で見られるとは
今は…バーチャルで見学出来たりとか
美術館の楽しみ方も変わって来てるのかも?

古代ローマの神殿の様な
本館の建物の両脇には、
ロダンの彫刻作品の
『カレーの市民‐ジャン・デール』と
『洗礼者ヨハネ』が訪問者を出迎えてくれる。

まず…中に入った正面で
入って来た人達を出迎えてくれるのが
児島虎次郎の油彩画の
『和服を着たベルギーの少女』で。

児島虎次郎は、倉敷市の実業家であり
1つ年上の大原孫三郎の支援を受けていて。
日本の芸術分野での発展の為に
世界中の美術品の収集に奔走し、
大原美術館が建設されたのだそうだ。

本館には二人が世界中から集めた、
セザンヌ、モネ、ゴーギャン、
ピカソ、ルソー、ゴッホ、
ロダン、マネ、ルノワール、
エル・キリコ、シャガールと言った
世界で名高い画家たちの作品が
1つの美術館で見る事が出来る美術館で。

その中でも…世界的に有名な
名画であるエル・グレコの
受胎告知を見る事が出来る。
エル・グレコの作品は、
日本にたった2点しか存在しておらず
その貴重な1点を…見る事ができる。

この絵を見るだけでも…、
この美術館を訪れる価値が在ると
言われるだけの物でもあるが。

モネの睡蓮を…見る事も出来るし、
その…モネが…睡蓮を描く時に
見ていたであろう
睡蓮を…見る事も出来る。

大原美術館の中庭の池に
植えられている睡蓮は、2000年の
美術館開館70周年を記念して
画家クロード・モネのフランスの自宅から
株分けされたものなのだそうだ。

モネと言えば睡蓮…と浮かぶだろうが
このモネの睡蓮と呼ばれる作品は
実は世界中に200点以上存在している。

この大原美術館にある睡蓮は、
児島虎次郎がモネの住むジヴェルニーを
直接訪れて譲ってもらったもので。
モネが作品を譲るにあたり、候補の作品が
いくつかあったらしいが児島虎次郎は
モネが15年もの間、手元に大切に
おいていたこの作品を選んだそうだ。

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