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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第23章 ちょっとした寄り道
そうさらっと言われたんだけど、
私には…馴染みがないんだけど…。
『赤穂市と言えば、牡蛎で
有名ですけど、その赤穂の中でも
坂越の牡蛎がいいって言われてて。
サムライオイスターも有名ですけど、
かましま水産は牡蛎の養殖を
してる所なんですよ。
それでここは…1年中新鮮な
坂越の牡蛎が食べられる直営店です』
赤穂の牡蛎は真牡蠣で、
あちこちにある牡蛎小屋も
11月からのオープンなんだけど。
ここでは、1年中新鮮な牡蛎が
食べられると言う事もあって
平日でも人気のお店なのだそう。
お店の外はどことなく
散髪屋だったのかな?と
思うような…建物の基礎なんだけど。
お店の中に入ると、綺麗に
リノベーションされていて
コンクリートの床に、
天井からは…グリーンの葉が
オブジェとして垂れ下がっていて。
白いシーリングファンが回っている。
カラフルな椅子が並んでいて
真っ白の壁にはヤシの木が
描かれていてハワイみたいでもある。
メニューは牡蛎だけじゃなくて、
こちらも赤穂の名物の
焼き穴子の丼ぶりとか。
海鮮丼やマグロ丼もあるし。
牡蛎の天ぷらがゴロゴロと
乗っている牡蛎天丼とか、
穴子天丼とか色々あって。
迷ってしまったんだけど…。
『これにしましょうよ、巴
これと、生ガキ食べ比べにしませんか?』
そう言って、旦那さんが
メニューから選んだのは
もう牡蛎のフルコースって
言っても良いんじゃないかって
感じの内容の…メニューで。
忠臣蔵御前と言う…
このお店一押しのメニュー。
生ガキに、焼き牡蛎に、
カキフライに…オイカバ丼に
牡蛎のお汁がセットになっている
牡蛎尽くしのメニュー。
生ガキが食べたかったのか
それに…食べ比べセットを
追加で注文してたから
牡蛎牡蛎してたんだけども。
美味しい赤穂の坂越の牡蛎を頂いて。
お腹の中が牡蛎で一杯になって
お店を後にした。
『美味しかったですねぇ、牡蛎』
「うん、満足しすぎちゃって。
当分牡蛎…要らない位だよ…」
『ちょっと、腹ごなししましょうよ』
そう言って…車で10分ほど
移動して駅前のかましま水産の
お店から御崎観光駐車場に着いた。