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12歳年下の旦那さんとの甘い生活
第26章 うどん県から高知県へ
建物の中には良くある
直売所の雰囲気で、
地元の農家さんが育てた野菜とかが
スーパーで買うよりも安く買えるから
地元の人とかも買い物に来る感じで。
この辺りはお花の栽培が盛んらしく
切り花も沢山売っていて。
そう言えばさっき入口の近くにあった
かっぱのオブジェにも。水色の
可愛らしいお花があったなぁって。
売ってあるお花を見ていたら、
可愛らしいブルーの★みたいな
形をしたお花が売られていて。
あのオブジェのお花は、この
青い★みたいなお花だって
気が付いたんだけど。
この花はその見た目の通りに
ブルースターって名前の花で、
全国生産量の9割がこの近辺の
芸西村で栽培されているのだそう。
この可愛いお花の形をした
ピンバッチがおみやげに売っていて。
お値段も手ごろでデザインも
可愛かったから、親しい人の
お土産に他のお土産と一緒に
渡そうと思って買う事にして。
海辺の地域だから、新鮮な
地元のお野菜だけじゃなくて
新鮮な海産物とか加工品もあって。
『巴、これ…買いましょうよ。
藁焼きのカツオのタタキ売ってますよ。
あ、それから干物も買いましょう』
「え…でも…ッ…」
そのまま持って歩く?
明日も高知で泊まるのに?って
そんな風に思ってしまってたんだけど。
旦那さんには何か考えが
ある感じで居るみたいだから。
地元のお魚で作ったお寿司とか
藁焼きの生カツオの塩タタキとか
干物とかを…お買い上げしていて。
私はブルースターのピンバッチと
売っていたレーズンパンが
凄い美味しそうだから買う事にして。
おトイレを済ませて
飲み物も調達して。
外に出ると雨はちょっと小降りに
なって落ち着いて来てたから。
すぐ目の前にある、琴ヶ浜に
彼と一緒に傘をさして向かって。
広場みたいな場所に立っている
芸西村にゆかりのあった
坂本龍馬の妻・お龍と
その妹・君江の像の写真を撮って。
このお龍の像は、桂浜にある
坂本龍馬の像に向かって
手を振っているのだそうだ。
『明日、桂浜行くんで
坂本龍馬にも会えますよ。
さ、巴…ここからまた
高知県を更に東に進みましょうか』